源頼朝を描いたと伝わる国宝の肖像画を鑑賞する参拝者たち(京都市右京区梅ケ畑・神護寺)[LF]

源頼朝を描いたと伝わる国宝の肖像画を鑑賞する参拝者たち(京都市右京区梅ケ畑・神護寺)[LF]

 京都市右京区梅ケ畑の神護寺で1日、虫干しを兼ねて寺宝の絵画や古文書を一般公開する「虫払い行事」が始まった。源頼朝や平重盛を描いたと伝わる肖像画など普段は見られない国宝や重要文化財に、参拝者が見入っていた。

 虫払い行事を催していたことを示す1637(寛永14)年の文書が見つかったのを機に、同寺が1954年に復活させた。普段は京都国立博物館(東山区)に寄託している国宝も里帰りさせ、会場の書院に計67点を並べた。

 国宝「灌頂暦名(かんじょうれきみょう)」は真言宗を開いた空海が行った密教の重要儀式の記録で、儀式を受けた僧侶の冒頭に天台宗を開いた最澄の名前が残る。衣の色から「赤釈迦(しゃか)」と呼ばれる国宝「釈迦如来像」、紺色の紙に金色で書かれた重文の一切経もある。

 三重県桑名市から訪れた男子会社員(55)は「教科書で見た頼朝の肖像画を手に取るような近さから見られてうれしい。令和初日に縁起が良いです」と笑顔を見せた。

 5日までの午前9時~午後4時。有料。