感染予防に気を配り、立礼席で列席者をもてなす千宗室家元(中央)ら=7日午前9時13分、京都市上京区・裏千家今日庵

感染予防に気を配り、立礼席で列席者をもてなす千宗室家元(中央)ら=7日午前9時13分、京都市上京区・裏千家今日庵

 年始のあいさつを交わす茶道裏千家の初釜式が7日、京都市上京区の今日庵で始まった。昨年は新型コロナウイルス感染の急拡大で中止となったため2年ぶりの催しとなり、列席者は旧交の一碗に心を和ませた。

 感染予防に気を配り、裏千家関係の役員や社中の代表者らのみを招いた。午前9時、平成茶室聴風(ちょうふう)の間に、塚本能交・京都商工会議所会頭や放送作家小山薫堂さんら20人が参席。席中の空間を保つよう、しつらえられた立礼(りゅうれい)席で、千宗室家元がもてなした。

 床の間には、伝来の千家三代元伯宗旦筆「龍虎」の軸や結柳(むすびやなぎ)が飾られ、千家元が明治初期に十一代玄々斎が考案した点茶盤でお点前。回し飲みではなく、一人一碗ずつの各服点(かくふくだて)で濃茶をふるまった。玄室前家元や宗史若宗匠もそろって新年のあいさつをした。

 千家元は「(コロナ禍で)日々工夫を重ねる中で、今日を迎えた。『一期一会』の尊さを改めて感じる」と語った。12日まで例年の半数ほどの約1100人を招き、16~20日には東京道場でも催す。