柔らかな冬の日差しの下、寒中托鉢修行に出立する僧侶ら(京都市左京区・聖護院)

柔らかな冬の日差しの下、寒中托鉢修行に出立する僧侶ら(京都市左京区・聖護院)

 本山修験宗総本山・聖護院(京都市左京区)の僧侶や信徒が山伏姿で京のまちを練る寒中托鉢(たくはつ)修行が行われている。新型コロナウイルスの感染者急増を受け、感染予防のために例年と一部内容を変更。約20人の僧侶らが一年の平穏を祈り読経していた。


 元々は学僧の修行の一環として、1936年に始まった。昨年はコロナ禍で中止したが、今年は感染予防対策を講じて実施。出立時を除き道中でほら貝を吹かず、1隊の人数を2人に絞り、読経の声も小さくした。


 聖護院の境内で8日行われた開白(かいびゃく)式で、宮城泰年門主(90)が「声は小さくとも心からの祈りが、施主各位の安泰につながる」とあいさつ。僧侶らは3方面に分かれて市内を巡り、民家や事業所の前でお経を読み、疫病退散などのお札を手渡した。


 聖護院近くに住む女性(69)は「こんなご時世でも来てもらえてありがたい。コロナの収束と健康を祈った」と話した。


 14日まで、市内を中心に約4千軒を訪ねる。浄財の一部は社会福祉事業に充てる。