京都府向日市のコミュニティーバス(コミバス)は運行開始から1カ月を迎え、利用者がゼロの便もあるなど厳しいスタートとなった。全体の利用者数も事前に設定した目標の2~3割にとどままっており、市は「周知を図り、利用促進に努めたい」としている。
■「乗り継ぎ複雑」 乗客0の便も
コミバスは、10月から運行している。向日市によると、JR向日町駅前を出発し、阪急洛西口駅前などを走る北コースは1便あたりの乗客数が平均2・8人。阪急東向日駅前から向日市役所前を経由し、外環状線を通る南コースは同6・8人だった。既存路線の実績などから設定した目標は、北が同11・7人、南は同20人としていた。午前中の便は比較的利用されているものの、午後の便はいずれのコースも低迷。乗客が全くいない便もあったという。
住民からは発車時刻やバス停の場所について問い合わせがあるほか、「乗り継ぎ方法が複雑」「便を増やしてほしい」などの意見があるという。
市は認知度を向上させる必要があるとして、公共施設に時刻表のチラシを配布している。今後は、既存の鉄道やバスの路線図とコミバスの運行ルートを合わせたマップを制作するなどして、PR策を検討していく。「事業継続への市民理解が得られるよう周知に努めたい。利用状況を引き続き調査していきたい」としている。
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