当時の飛行場の入り口にあった門柱跡の前で説明を聞く参加者ら(滋賀県東近江市東沖野・冲原神社)

当時の飛行場の入り口にあった門柱跡の前で説明を聞く参加者ら(滋賀県東近江市東沖野・冲原神社)

滋賀県東近江市

滋賀県東近江市

 滋賀県東近江市にあった旧八日市陸軍飛行場の開設100年を受け、東近江戦争遺跡の会が10日、跡地にある冲原(おきはら)神社(同市東沖野)などで学習会を開いた。参加者が郷土史家らから失われつつある郷土の歴史に聞き入った。

 同会は2012年に発足し、掩体壕など地域に残る戦争遺跡を語り継ごうと勉強会を重ねてきた。同飛行場の陸軍航空第三大隊の開隊式が行われてから11日で100周年となることから、今回の学習会を企画した。

 約30人の参加者は、飛行場内に創建された冲原神社や、移築された飛行場のレンガ製の門柱跡を見学。

 飛行場についての著作がある中島伸男さん(87)は「軍主導で作られる飛行場が多い中、行政や民間主体で作られたのは全国的にも珍しい」と発表した。

 山本享志会長(53)は、戦争末期に民間人を守るため軍令に背いて飛行場から出撃し米軍機と戦闘し、湖東地区で墜落死した少佐の話を紹介した。「当時を知る人が少なくなる中、地域の遺跡から戦争を学び、平和のありがたさを感じてほしい」と話した。