見物客の前で渾身の踊りを披露するギリヤーク尼ケ崎さん(3日午後2時3分、京都市東山区・円山公園)

見物客の前で渾身の踊りを披露するギリヤーク尼ケ崎さん(3日午後2時3分、京都市東山区・円山公園)

 全国で祈りの踊りをささげてきた大道芸人ギリヤーク尼ケ崎さん(88)=東京都=が3日、京都市東山区の円山公園で青空舞踊公演を行った。大勢の見物客を前に、パーキンソン病で震える手や体を懸命に使って街頭公演50周年、米寿の舞を披露した。ギリヤークさんは「新しい時代も大道芸人として精いっぱい生きていきます」と誓った。

 ギリヤークさんは1968年以来、世界各地の被災地や路上で公演してきた「伝説の大道芸人」。京都公演は70年から続け、体調の悪化で3年前にいったん断念したが、昨年復活した。

 見物客の輪の中へ車いすで現れたギリヤークさんは張りぼての三味線を掲げて立ち上がり、踊り始めた。途中、見物客も交えたり、手拍子で盛り上げたりして会場と一体化した。十八番の「念仏じょんがら」まで五つの演目を踊りきり、昭和、平成、令和を生きる大道芸人の意地を見せた。ギリヤークさんは「50年踊れて誇りに思います。日本人の心の奥底にある情念の世界を踊っていきたい」と話した。