昨年、文化庁の日本遺産に認定された滋賀県草津市のサンヤレ踊りが3日、草津市内6地域の神社で行われた。華やかな時代装束を身にまとった地元の子どもたちが軽快な踊りを披露し、大勢の見物客でにぎわった。
室町時代後期に流行した風流踊りの流れをくむ伝統芸能で、無病息災と五穀豊穣を願って毎年この日に行われる。掛け声のサンヤレは「幸あれ」がなまったものだと伝わる。
同市下笠町の老杉神社では児童6人が踊り子として参加。色鮮やかな花傘や衣装を身に着けて、「サンヤーレ」の掛け声と、太鼓や笛の演奏に合わせて軽やかに踊った。
一行は境内での奉納を終えると、6基の神輿(みこし)と町内を練り歩き、踊りを披露した。