■仕事と家庭、優先順位は紙一重?

 まだまだ長時間労働をする男性が多いですが、景子さんは仕事も家事もする身として「どこまでが仕事か分からない。家事との優先順位は紙一重」と言います。

景子 子どもをこの時間までに送らないといけないけど、何時までに納品しなといけない、とか。給料は発生しないけど、絶対毎日やらないといけないことがあって、そこは仕事と一緒くたになっている。

家を整えるのも家事のうち

千秋 仕事の延長の感覚はあるよね。子どもが小さければ小さいほど思い通りにはいかないし。

 自分の仕事は納期までにやる必要があって、遅くなる日がある程度決まっている。そこは妻も子どもも分かってくれている。ただ他の日も遅くなると、子どもを風呂に入れるとか普段手伝えていることができなくなり、申し訳なく思ってます。

■「まあ食事はお金さえ出せばどうにかなる」「それで家計が回るわけない」

 男性陣は2人とも料理はしないという話題に、「妻が食事を作らなくなったら不安では」と女性陣。「そのときは作る」という答えに、千秋さんは「そんなに簡単じゃないよ!」と心の叫びを漏らしました。

景子 夫も料理をしないんですが、理由は「やり始めたらこだわってしまうから」と言われました。

 子どもができる前は僕の方が先に帰ることがあったので、頑張って2人分ぐらいは作れていた。でも4人家族になり、材料や調味料の配分が分からない。何をどれだけそろえないといけないとか考え込んでしまって、スタートがむちゃくちゃ遅くなる。

食卓の汚れを拭き取るのも、毎食後となると大変

 圧倒的に妻が作った方がおいしい。僕も「作った料理が食べたい」と言われて時々作るんですけど、1品しか作れない。温かいもの2品は無理で、初めに作ったものは食べるころには冷めてる。子どもの受けも違う。僕のは非常食ですね。4、5年前に妻が1週間入院したときは作ったり買ったりした。まあ食事はお金さえ出せばどうにでもなる

千秋 それで家計が回るわけがない! 夫は1人暮らしをしたことがないので、自分で料理をするという感覚が一切無い。「いざとなったらするよ」って言うでしょうけど、どこに何があるかすら分かってないと思う。
 本当に家事・育児の大変さを知るには、1カ月なりきっちり家にいてやってもらうことが一番大切。でもまだまだそれができない。女性の育休だけが先に整い、ずっと家にいるんだから女性ができるという勝手な思い込みができ、家事を前ほどしなくなる夫が多いと聞いた。実際うちもそうでした。ただ、私の場合は仕事優先なので、一般的な女性の意見ではないのかもしれないですけど…。
 育休については、夫の職場では上の世代の女性が敵なんですよ。「私らの時代はこんな制度なかった」「私たちはすごい苦労してやってきたのに」って嫌みを言うらしい。

 子どもが小さい頃は育児については男性側からすると「お手伝い」。大きくなってもなかなかそれが抜けない。なつくのも圧倒的に母親の方。育児は家事よりもっと女性メインというイメージ。

座談会では、親への子どものなつき方は「触れ合う時間による」という意見も出た

 うちは娘が完全に僕にべったり状態。日曜日に出勤するとすごく止めにかかる。子育て講座に行く機会があり納得する部分もあったので、子育てに反映できているのかも。

■いつまで続く、不公平な分担

 「家事・育児は2人で」が当たり前になるのは何年後? 参加者の予想は「2世代先かな」で一致しました。

千秋 私たちの親世代は完全に母親だけでやってましたよね。父親は何もしない人だった。それが普通だと思っている部分がある。

 うちも父親はほとんど家にいなかった。たまに男の料理をするんだけど、いつも鍋で何でも入れる。それが嫌で嫌で。父親は家事をしない方がいいなと子どもながらに思ってました。

夫妻間の家事・育児の分担が、納得いくようになる日が待ち遠しい

 そういうのは今の時代には合わないという考えはあるんですけど、母親が家にいるというイメージが離れない。

千秋 さらに上の世代は亭主関白が当たり前の時代。

景子 今は時代的に2人で分担をした方がいいんちゃう、ぐらいの感じかな。

洋・健 それはある。

景子 私らの世代が分担しているのを見て、子どもたちもそれが当たり前になって、完全に平等になるのはもう一つ先ぐらいかな