龍とにらみ合ったり、愛らしい表情を見せたりする多彩な虎を楽しめる企画展(八幡市八幡・松花堂美術館)

龍とにらみ合ったり、愛らしい表情を見せたりする多彩な虎を楽しめる企画展(八幡市八幡・松花堂美術館)

 今年の干支(えと)「寅(とら)」など新春らしい題材の絵画を集めた企画展「いいことありそう、寅の年」が、京都府八幡市八幡の松花堂美術館で開かれている。勇猛な姿や優しげな顔つきなど、虎の幅広い描かれ方を楽しめる。

 虎は中国の古典「易経」の一節「雲は龍に従い、風は虎に従う」などに基づいて龍と一緒に表現されることが多く、3種類の「龍虎(りゅうこ)図」を展示した。

 江戸時代中期に渡辺始興が手掛けた掛け軸は、龍虎がにらみ合う緊迫感のある作品だ。一方で、明治時代の中西耕石の屏風(びょうぶ)では両者が柔和な表情で見つめ合っている。

 子を大事にするといわれる虎は、親子の情愛の象徴ともされてきた。大正時代の藪内輝翁による「笹(ささ)に張り子の虎図」は子どもの成長を願う縁起物が題材で、ほのぼのとした雰囲気を感じさせる。このほか、富士山や鶴などおめでたい画題の作品も見られる。学芸員の並木晴香さんは「多彩な虎の中から好きなものを見つけてほしい」と語った。

 2月6日まで。月曜休館。要入館料。