ライトと一体となった自転車用ドライブレコーダー(京都市内)

ライトと一体となった自転車用ドライブレコーダー(京都市内)

 交通事故に遭った際の備えとして、自転車にドライブレコーダー(ドラレコ)や小型カメラを付ける人が増えている。軽量化した製品が開発され、配達員やスポーツタイプの自転車で通勤する会社員らが活用するようになったという。専門家は、今後も需要が拡大すると予測する。

 「何かあった時に証拠になる安心感がある」。食事宅配サービスの配達員の男性(41)=京都市中京区=は2021年9月から、小型のビデオカメラを首に提げて自転車で走行している。

 2年前に配達員を始めたが、「歩きスマホ」の通行人と何度も衝突しそうになった。自身が安全運転していても事故に遭うリスクがあるといい、「映像を記録する必要性を感じた」と話す。周囲でもドラレコやカメラを使う配達員を見かけるようになったという。

 京都府警によると、府内では16~20年に自転車が絡む人身事故が年間962~1678件あった。車も含めた事故総数の2割程度を占めているという。

 公益財団法人日本サイクリング協会(東京都)によると、自転車走行時の映像を記録する機器は10年ほど前にもあったが、製品が重く、録画時間が短いという課題があった。近年になって軽量で容量の大きいドラレコが開発されたという。

 ドラレコ機能を備えた自転車用速度計を扱う「日本コンピュータ・ダイナミクス」(東京都)は2017年の発売以来、年間100台以上を売り上げている。家電販売会社「サンコー」(同)は21年3月にライトと一体化したドラレコを発売し、出足は好調という。

 自転車関連の政策提言をしているNPO法人自転車活用推進研究会(東京都)の内海潤事務局長は「新型コロナウイルス禍で、密を避ける移動手段として自転車は世界的なブームになっている。専用ドラレコの需要は増えていくのではないか」と話している。