二本松の急斜面を勢いよく滑り降りる神輿(滋賀県東近江市伊庭町・繖山)

二本松の急斜面を勢いよく滑り降りる神輿(滋賀県東近江市伊庭町・繖山)

 重さ400キロ以上の神輿(みこし)が勇壮に急斜面を滑り下りる奇祭「伊庭(いば)の坂下(さかくだ)し」が4日、滋賀県東近江市伊庭町の繖山(きぬがさやま)であった。夏本番を思わせる日差しの下、見物客が手に汗を握って難所での引き下ろしを見守った。

 山腹にある繖峰三(さんぽうさん)神社の祭神をふもとへ運ぶ神事。正午ごろ、氏子の若衆ら約100人が縄で補強した3基の神輿とともに同神社を出発した。

 「ヨイトコセーノソーレ」と掛け声を響かせ、岩や段差を乗り越えながら約500メートルの山道を下った。

 最大の難所とされる「二本松」では、高低差約6メートルの切り立った崖から神輿を下ろした。氏子らが体勢を整えて四方から支え上げ、大きな音を立てて一気に引きずり落とした。

 無事に山場を通過すると、谷沿いに見守っていた観客から歓声が上がった。