京都市内に多く残る近世公家墓のうち、筆頭格「摂家」の2家を実地調査した報告書がまとまった。いずれも二尊院(右京区)にある二条家を同志社大の歴史資料館が、鷹司家を立命館大の考古学サークルの各チームがそれぞれに担っており、近世公家墓を網羅的に計測・分類した調査は初めて。墓所が映す各家の歩みや独自性、婚姻で結び付いた大名の墓との関わりに加え、市内公家墓の分布についても考察している。

 二条家を調べたのは、同館の浜中邦弘准教授(考古学)をはじめ、自治体の文化財保護技師を含む同大出身者ら約20人。2011年から10年以上をかけ、同館の報告書としてまとめた。上京区の同志社女子大構内で、近世まであった二条家屋敷を発掘調査したことが縁になった。

 二条家の墓は、