18日午前1時半ごろ、京都府南丹市美山町芦生の府道京都広河原美山線で、のり面が長さ50メートル、高さ30メートルにわたって崩れ、芦生、佐々里、白石の各地区(計37世帯63人)が一時孤立した。
美山町中心部から山間部の3地区へ向かう冬季唯一のアクセス道。南丹市は隣接する京都市に冬季通行止めになっていた佐々里峠(京都市左京区広河原-同町佐々里)の緊急除雪を要請。同日午後4時に通行可能となった。
市は職員を派遣し、集落に食料や灯油、重油などの支援物資を運び込んだ。崩落で電柱が倒され、3地区では同日午前6時45分ごろから停電していたが、関西電力送配電が現地に高圧発電機車を配備し、約11時間後に復旧した。
現場では13日に小規模な崩落が確認され、住民以外の通行が制限されていた。府は「復旧には相当な時間を要する見込み」としている。