パラ・パワーリフティング女子50キロ級で2024年のパリパラリンピック出場を目指す中嶋明子さん(46)の講演会が、京都府京丹波町本庄の和知小であった。中嶋さんは「夢はかなうものじゃなく、かなえるもの。努力を惜しまないで」と児童にエールを送った。
小学生の頃から研究職に憧れ、夢の実現に向かっていた東京大大学院在学中の2006年、交通事故で車いす生活に。それでも京都市内の製薬会社に就職し、その後始めたパラカヌーでは、世界選手権で2位に輝いた。さらに仕事との両立がしやすいと、16年から始めたパラ・パワーリフティングでも才能を開花させ、日本代表に選ばれた。
講演で中嶋さんは、「私も幼い頃から勉強やスポーツがずばぬけて得意だったわけではない。夢は諦めなければかなう」と呼び掛けた。
ベンチプレスの体験会もあり、寝転んだ児童が水の入ったペットボトルがぶら下がったパイプを持ち上げた。6年坂本栞奈さん(12)は「まだ夢はないけど、小さなことでも努力してやってみようと思った」と話した。
講演は、トップアスリートを招く府の「京のスポーツ夢バンク」事業の一環。4~6年の約30人が参加した。