ショウブを空に向かって投げる子どもたち(京丹後市久美浜町・天満神社)

ショウブを空に向かって投げる子どもたち(京丹後市久美浜町・天満神社)

 健康や豊作を祈願する「菖蒲(しょうぶ)田植まつり」が5日、京都府京丹後市久美浜町の天満神社で営まれた。五月晴れの下、子どもたちは掛け声に合わせて菖蒲を力強く青空へと放り上げた。

 市野々地区に室町時代から伝わるとされる祭事で府無形民俗文化財に登録されている。稲苗を投げるしぐさを模し、菖蒲を天高く投げる。少子化のため、地区の子どものほか氏子の親戚の子どもらも参加している。葉の形が似たアヤメ科のシャガを菖蒲に見立てている。

 この日、成人男性らが竹で拍子を打ちながら菖蒲田植え歌を歌い出した。境内中央では男児らが「しょんぼり しょんぼり 田植え」と大きな声で唱え、両腕いっぱいに抱えた菖蒲を何度も空高くに放り投げた。女児らは周辺に散った菖蒲をほうきでかき集めていた。

 高龍小5年の男児(10)は「みんなに会えたりみんなとできたりするのが楽しい」と話し、区長の中田安則さん(59)は「元気に育ってくれたら」と子どもたちを見守っていた。