京都府警が、危険な横断をする歩行者に交付を始めた指導カード

京都府警が、危険な横断をする歩行者に交付を始めた指導カード

 横断歩道のない場所などを無理に渡ろうとして、車やオートバイにはねられる人が後を絶たない。車両がスピードを出していることから大事故につながりやすく、2014年からの5年間で計42人が死亡している。京都府警は今春から、危険な横断をしようとする歩行者に指導カードを交付するなど、対策を強化している。

 道交法は横断歩道が近くにあるのに違う場所を渡ったり、横断禁止に指定されている道路を渡ったりする行為を禁じている。府警によると、過去5年間に道路横断中にはねられ、死傷したのは2788人。このうち道交法に違反して横断していたのは516人で、死者77人の5割超を違反者が占めた。

 府警はこれまで、事故の発生地で歩行者に声を掛けて注意を呼び掛けてきたが、違反横断の危険性をより多くの人に知ってもらう必要があると判断。今春から「ダメ!絶対!その横断キケン」と記載された指導カード(縦25センチ、横13センチ)の交付を始めた。カードに法的効力はないが、安全な横断を心がけるよう求め、署名欄に名前を書いてもらった上で手渡している。

 4月19日には、京都市北区の嵐電北野白梅町駅周辺で北署員らが啓発活動を実施し、計5人にカードを渡した。京都府警交通戦略室の瀨戸良文室長は「違反横断は大事故につながる危険な行為。自分の命を守るためにも、信号や横断歩道のある場所を渡るようにしてほしい」と話している。