高度成長期の雰囲気を伝える雑誌広告が並ぶ「昭和レトロ展」(京都府南丹市日吉町・旧五ケ荘小)

高度成長期の雰囲気を伝える雑誌広告が並ぶ「昭和レトロ展」(京都府南丹市日吉町・旧五ケ荘小)

1951年夏に掲載された製薬会社の広告。「赤痢が去年の6倍もでている!」と強い言葉で訴えている

1951年夏に掲載された製薬会社の広告。「赤痢が去年の6倍もでている!」と強い言葉で訴えている

 「美しさをたもつ秘訣(ひけつ)は…電気洗濯機をお使いになることです」-。現代とはひと味違う宣伝文句が躍る高度成長期前後の雑誌広告を集めた「昭和レトロ展」が、京都府南丹市日吉町の旧五ケ荘小で開かれている。“家事は女性の役目”という意識がにじむものなど、時代の雰囲気がうかがえる200点以上の広告が並ぶ。

 同小でイベントを行っている女性4人が、住民が収集した1950~70年代の雑誌「週刊朝日」「サンデー毎日」の広告の面白さに着目して企画した。

 ある家電メーカーは、電気洗濯機の使用が健康と美しさにつながると主張。きれいな洗い上がりをアピールする。乾電池の新発売をうたう広告は、構造を断面図付きで紹介。当時は新奇で消費者になじみがなかったことが伝わる。50年代の薬の広告は「赤痢が去年の6倍もでている!」と強い言葉で印象を残す。セロハンテープを靴擦れした際に使うよう促す広告も目を引く。

 家事は女性がするとの意識が色濃い広告もある。ある洗濯機の広告は「貴い時間を有効に!」と大書した上で「奥様の趣味や教養の時間が幾倍にもふえます」とつづる。

 企画した井筒有紀さん(59)は「社会の雰囲気が分かる。ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 企画展に合わせ、26日はハムカツなどをそろえた「昭和の給食」を500円程度で提供する。展示は2月27日まで。無料。月曜、祝日は休み。