大正時代に建てられた料亭の建物の中で、日本料理の良さについて学ぶ親子(京都市東山区・菊乃井本店)

大正時代に建てられた料亭の建物の中で、日本料理の良さについて学ぶ親子(京都市東山区・菊乃井本店)

 親子で京都の老舗料亭の文化に触れる催しが22日、京都市内で始まった。伝統的な料理の良さや、もてなしの極意を小中学生と保護者が学ぶ。

 文化庁の事業で、京都新聞社などがつくる実行委員会の主催。今後実施も含め、7店舗で親子220人が参加する。

 東山区の菊乃井本店では、3代目主人の村田吉弘さんが講演した。村田さんは、日本では水と米が食文化を形作ってきたこと、脂質中心の世界の料理に対し、日本料理はうま味成分が中心だとし、「フランス料理のフルコースが25品目で2500キロカロリーだとすれば、日本の懐石料理は65品目で千キロカロリーほど。健康的で、世界が注目している」と話した。

 中でも京料理は「寸法の文化」で、茶事の主菓子は45グラム、器は向付なら12グラムのタイの刺し身を5切れ盛る大きさに作るなど、適切な寸法が決まっているからおいしいと解説した。

 参加の親子は、堂本印象筆の宝船の掛け軸やセンリョウなどが飾られた新年らしい雰囲気の中で聞き入った。この後、料理を味わう予定だったが、コロナウイルス感染拡大の状況を考慮して、特製折り詰めの持ち帰りに変更した。