京セラが買収したサザンカールソン社の店舗外観(米国テキサス州)

京セラが買収したサザンカールソン社の店舗外観(米国テキサス州)

 京セラは7日、米国で建築・産業用工具などの専門店を展開するサザンカールソン社(米国・ネブラスカ州)を買収し、完全子会社化すると発表した。買収額は約900億円で、京セラのM&A(企業の合併・買収)では過去最大。京セラが小売店を取り込むのは異例で、近年注力する機械工具事業の強化を一層鮮明にした。

 サザン社は、1947年設立の中堅工具卸小売り企業。電動ドリルや空圧工具のほか、釘(くぎ)やこん包資材など建築業者やメーカー向けの幅広い製品を扱う大型店を北米で約150カ所展開する。2018年12月期の売上高は約600億円で、グループ従業員は約1100人。

 京セラは、全株式を取得し、6月中に子会社化する。サザン社が全米に持つ店舗と物流の拠点網や人員を取り込むことで、顧客サポート体制を整える。工具の製造から卸小売り、アフターサービスまでの基盤を築き、競争力を高める考えだ。

 京セラは米国で16年に金属切削工具メーカー、翌17年には空圧工具メーカーと立て続けに工具製造の中堅企業を買収。日本でも工具大手リョービから電動工具事業を取得するなど、国内外で機械工具部門のM&Aを加速している。