感謝状を受け取った上田さんと愛犬のフクスケ(大津市真野2丁目・市北消防署)

感謝状を受け取った上田さんと愛犬のフクスケ(大津市真野2丁目・市北消防署)

男性を救助したフクスケ(大津市真野2丁目・市北消防署)

男性を救助したフクスケ(大津市真野2丁目・市北消防署)

 山岳遭難者の救出に貢献したとして、大津市の上田哲朗さん(63)さんと愛犬のフクスケ(2歳)に警察と消防から感謝状が贈られた。冬の寒い中、けがによって動けなかった遭難者を捜索に参加してわずか1時間で見つけた。上田さんは「大事にならなくて本当によかった」と話している。

 昨年12月23日、大津市葛川細川町の山中で大阪府の男性(69)が遭難し、24日早朝から消防と警察が約30人体勢で探していた。現場近くの山を毎日のように散歩して地形や道を把握していた上田さんは、これを知ると雑種犬でオスのフクスケとともに午後2時ごろ捜索に加わった。

 1時間ほど探した後、「おーい」と声を掛けると笛の音が聞こえた。音の鳴る方に向かうと、滑落したとみられる男性が頭部にけがをしてぐったりとしているのを発見した。上田さんが会話や手当をする間に、フクスケが捜索隊を連れてきたという。

 男性の命に別状はなかった。市消防局は「雪が積もり気温も低下していたので、発見が遅れていたら危なかった」と上田さんらによる早期発見が命を救ったと説明する。

 今月20日、大津市北消防署(真野2丁目)で、市消防局と滋賀県警大津北署から感謝状を受け取った上田さんは「いつもは甘えん坊だけどフクちゃんがいたから命を救えた」とフクスケにほほ笑みかけていた。