郷土料理「いとこ汁」をアレンジして作った「いとこスープ」

郷土料理「いとこ汁」をアレンジして作った「いとこスープ」

 京都府乙訓地域の飲食店などが、長岡京市の郷土料理として伝わる「いとこ汁」をアレンジした料理「いとこスープ」を開発した。料理コンテストを機に栄養バランスの整った調理法の研究を始め、味付けを和風から洋風仕立てにした。開発に携わったメンバーは「地元の伝統料理を知るきっかけになってくれればうれしい」と話し、12月に乙訓地域で実施する催しで初めて販売する予定という。
 いとこ汁は、ナスとカボチャ、小豆をしょうゆとみそで味付けした汁物。長岡京市ではお盆にお供えする行事食として古くから伝わってきたとされる。
 今回、いとこスープの開発に取り組んだメンバーは、乙訓地域で「栄養バランス推進店」事業を進める乙訓保健所の担当職員と、長岡京市と大山崎町の二つの飲食店。昨春、健康機器メーカーによる郷土料理を基にした料理コンテストに出場するのをきっかけにレシピを作成した。
 メンバーたちはレシピの考案段階から健康志向の高い精進料理を意識。コンテストの出場要件となる1食当たり500~800カロリー▽野菜を150グラム以上使うこと▽食塩の相当量を3・5グラム未満-などと設定し、本来ならスープの材料の大部分を占める牛乳の代わりに、コレステロールを含まないアーモンドミルクにしたり、甘納豆入りの白玉団子や小豆で甘さを補ったりするなどして工夫を凝らし、伝統料理の進化形となる新たな料理を完成させた。
 メンバーの1人で、大山崎町内で飲食店を営む三浦美奈さん(40)は「いとこ汁に使う栄養豊富な野菜を生かした。やさしい甘さになり、子どもも食べやすい」と完成品に満足そうだった。