京都大

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 京都大は25日、論文を捏造(ねつぞう)したとして研究不正が認定されていた霊長類研究所(愛知県犬山市)の正高信男元教授(67)について、懲戒解雇相当の処分にしたと発表した。正高氏は既に定年退職している。京大は正高氏への退職金を支給しないとしている。


 不正があったのは、2014~19年に正高氏が単独で執筆した4本の論文。大麻の合法成分「カンナビジオール」の効果を数十人で検証したなどとする内容だった。京大は昨年10月、研究データが確認できず実験をした事実がないとして、捏造と公表していた。


 京大によると、霊長研の内部調査で19年10月に不正の疑いが浮上。その後の調査でも、論文に関連する資料はなく、被験者が実験に参加した事実なども確認できなかった。正高氏は京大のヒアリングなどに一切応じていないという。


 京大は「社会や他の教職員に与えた影響を総合的に考慮した。全学をあげて再発防止に取り組む」としている。


 正高氏は認知神経科学が専門。著書に「ケータイを持ったサル」「マスクをするサル」などがある。