大型連休中に大勢の人たちが行き交い、にぎわう四条通河原町交差点付近(1日午後0時22分、京都市下京区)

大型連休中に大勢の人たちが行き交い、にぎわう四条通河原町交差点付近(1日午後0時22分、京都市下京区)

 皇位継承に伴う10連休が明けた7日、京都や滋賀の多くの企業が通常業務を再開した。異例の大型連休では多くの人が行楽や買い物に繰り出し、京都・滋賀の観光地や商業施設は連日にぎわうなど、個人消費にも効果を及ぼしたようだ。

 ジェイアール京都伊勢丹(京都市下京区)は10日間の来店客が前年同日比で15%増えた。衣料品セールや物産展に人気が集中し、「京都府外からの観光客とみられる来店は5~6%伸びた」(総務部)と分析。京都高島屋(下京区)や大丸京都店(同)でも連日大勢の買い物客が訪れ、改元後の1~6日の来店客数は前年を大きく上回った。

 レジャー施設も盛況で、京都鉄道博物館(同)や京都水族館(同)は、連休前半が特に来場者が多かった。東映太秦映画村(右京区)も連休中の来場者が約6万1千人と3割増え、「これだけのまとまった連休があれば、明らかに人が動くと実感した」という。

 菓子製造たねやグループの旗艦店「ラ・コリーナ近江八幡」(近江八幡市)にも10日間で約15万人が訪れた。約800台の駐車場が満車になるなど連日混雑し、人気のカフェは最大2時間待ちとなったという。

 人出の多さは鉄道輸送にも表れた。JR西日本では、4月26日から11日間の在来線の特急利用者は計96万5千人と前年同日に比べ23%増。私鉄では、改元で伊勢神宮がある伊勢方面への利用が伸びた近畿日本鉄道の利用者が同9・1%増だった。

 宿泊施設も軒並み好調で、グランドプリンスホテル京都(左京区)は例年の大型連休に比べ、家族連れの利用や連泊が目立った。京都ホテルオークラ(中京区)は10連休中の客室稼働率が4ポイント、単価は10ポイントそれぞれ上昇した。リーガロイヤルホテル京都(下京区)も連日ほぼ満室で、国内客が多かったという。連休に入ってからの予約も多く「海外旅行でキャンセルが出ず直前に行き先を国内に切り替えたり、連休中に旅行を思い立ったりした人もいたのでは」と推測する。

 一方、ほとんどの店舗を休業した金融機関ではATM(現金自動預払機)などに大きなトラブルはなかった。「令和」最初の取引となった東京株式市場は、日経平均株価の終値が連休前の4月26日に比べ、335円01銭安の2万1923円72銭に。西村証券(下京区)の伴井昭彦取締役は「連休中の海外市場の値動きやテロを警戒していたが、大きな問題はなく、ほっとしている」と胸をなで下ろした。