このほどオープンした「ギャラリーパパルーナ」(京都府南丹市美山町大野)

このほどオープンした「ギャラリーパパルーナ」(京都府南丹市美山町大野)

稲橋依子さん

稲橋依子さん

 京都府南丹市美山町大野にある明治時代に建てられた旧大野郵便局の建物がガラス工房・ギャラリーに生まれ変わった。美山が大好きなガラス造形作家が建物を借りてこのほどオープン。昔を知る地元の人たちは旧郵便局が若い世代に再活用されることを歓迎している。

 旧郵便局は1903(明治36)年に建築された木造平屋建て約60平方メートルで、64(昭和39)年まで局舎として使われていた。その後、食料品店として利用されていたが、数年前から空き家になり、傷みも進み、取り壊しの話も出ていた。

 4年ほど前から美山で工房に使える空き家を探していた大阪府豊能町の稲橋依子さん(43)が偶然、この建物を紹介された。一目ぼれし、すぐ借りることを決めた。家主が改修してくれて床張りの展示室と土間の作業場を確保し、先月末に店名を「ギャラリーパパルーナ」としてオープンした。

 展示室には自身のステンドグラスなどの作品と収集してきたガラス花器を中心に並べている。「大好きな美山で工房とギャラリーが持てて幸せです」と稲橋さん。平日は大阪での仕事があるので当面は土日のみの開店となるが、ゆくゆくは美山に住むつもりという。

 旧郵便局を祖父が建て、自身も局長として勤務したことのある近くの東慧さん(84)は「古い建物を若い世代の人に再び生き返らせてもらいありがたい」と目を細めている。