滋賀県警大津署は8日午後、事故現場の検証を行った。散歩中に信号待ちをしていた園児たちや、列に突っ込むまでの2台の車の動きなど、痛ましい事故の当時の状況が明らかになってきた。

 現場は、片側1車線の湖岸道路と、市道が交差し、信号がある丁字路。北側から交差点に向けては緩い上り坂になっている。

 レイモンド淡海保育園の園児たちは、午前10時に保育園を出発し、45分間の散歩に出掛けた。湖岸道路の横断歩道を渡ろうと、同園から北に約250メートル離れた丁字路南東角の歩道で信号待ちをしていたという。

 同署によると、2台が丁字路に進入した際の信号は、ともに青だった。北進の乗用車はいったん丁字路手前の右折レーンで停止し、右折し始めた。そこへ軽乗用車が南進してきて、右折中の乗用車に気付き、軽乗用車は避けようとしてハンドルを左に切った。しかし、避け切れず、2台の右前部同士が衝突したという。

 はずみで軽乗用車は、歩道の縁石やガードレールがない部分から、信号待ちの園児らの列に突っ込んだ。車道側にいた女性保育士3人に接触し、後ろにいた園児13人をはねた。そして、歩道の奥にある金網フェンスに衝突して止まった。

 大津署は衝突の跡から、乗用車、軽乗用車ともに制限速度を大きく超過していなかったとみている。現場にはっきりしたブレーキ痕はなかったという。

 2人は、同署の調べに対し、涙を流すなどしているといい、詳しい状況は聞けていないという。軽乗用車にはドライブレコーダーが搭載されており、滋賀県警は映像の分析を進めている。県警は今後、2人を立ち会わせて実況見分を行うという。