2台の事故車両の周囲で現場検証する署員ら。園児らは左奥の歩道で信号待ちをしていた(8日午後0時44分、大津市大萱6丁目)

2台の事故車両の周囲で現場検証する署員ら。園児らは左奥の歩道で信号待ちをしていた(8日午後0時44分、大津市大萱6丁目)

 大津市で8日に車が保育園児の列に突っ込み園児ら16人が死傷した事故で、列に衝突した軽乗用車のドライブレコーダーの映像や目撃証言などから、対向車線の乗用車の前方確認が不十分だった可能性があることが9日、滋賀県警大津署などへの取材で分かった。

 同署によると、軽乗用車で南進していた無職女性(62)が「右折した乗用車を避けようと左にハンドルを切った」という趣旨の説明をしている。現場では軽乗用車がよけようとしたという目撃証言もある。

 また、同署は軽乗用車のドライブレコーダーの解析を進めており、乗用車の女(52)=同市一里山3丁目、自動車運転処罰法違反(過失傷害)で逮捕=が、前方から来る対向車の確認を十分にしていなかった疑いがあるとみて、容疑を同法違反(過失致死傷)に切り替え、9日も朝から調べを続けている。同署の説明では、乗用車にはドライブレコーダーはなかったという。

 事故は8日午前10時15分ごろに発生。同市大萱6丁目の丁字路を南から右折しようとしていた乗用車と、北から来た軽乗用車が衝突し、はずみで軽乗用車が散歩中の園児と保育士の列に突っ込み、「レイモンド淡海保育園」の伊藤雅宮(がく)ちゃん(2)=同市大江5丁目=と原田優衣ちゃん(2)=同市大江2丁目=が死亡した。意識不明の重体となっている男児(2)=同市大萱2丁目=は集中治療室で治療が続いている、という。