江戸時代-現代の地図から亀岡の歴史を読み解いた講演会(亀岡市横町・亀岡高)

江戸時代-現代の地図から亀岡の歴史を読み解いた講演会(亀岡市横町・亀岡高)

 地図から亀岡の歴史を読み解く講演会が29日、京都府亀岡市横町の亀岡高であった。京都大総合人間学部の山村亜希教授が、江戸から現代まで四つの時代の地図を示して丹波国の特徴や町の成り立ち、中心部に学校が集中している理由などを解説。生徒らは地図を色分けするなどして、地元への理解を深めた。

 同高探究文理科で月2回行っている専門家による特別授業の一環で、この日は1、2年の生徒や市文化資料館(古世町)の学芸員ら約60人が参加した。

 山村教授は丹波国の城下町として亀山(亀岡)、福知山、篠山を挙げた。いずれも盆地という共通点はあるが、流れる川の行き先が異なると指摘。丹波国は「大きな平野がなく山で隔てられているため、中心点がない」のが特徴とした。

 亀岡は保津峡が狭窄(きょうさく)部となり、水害に遭いやすい地域だったことを紹介。しかし、地図で条里(古代の農地区画)の痕跡がある場所は「氾濫が起きても復旧できる地域の可能性がある」と説明した。

 市中心部に小、中、高校が隣接している理由についても解説した。学校がある場所は、江戸期の地図では侍屋敷があるが、明治には空き地になっている。「明治維新で武士は職を失い、住居もすぐ取り壊された」一方、「商売に藩の有無は関係なく、商人の住む区画は残った。通いやすさもあって建てられたのではないか」と分析した。