車両火災の初期消火に貢献したとして、京都府久御山町消防本部は同町森のガソリンスタンド「エネオスウイング京都南TS」従業員の溝淵亮さん(27)と中村光毅さん(25)に感謝状を贈った。
昨年12月23日午後3時ごろ、レッカー移動中のワンボックス車の後輪部から出火、レッカー車は同スタンドの前で止まり、運転手が2人に助けを求めた。
溝淵さんが119番通報し、消火器を2人で噴射。「炎と黒煙が広がり、バチバチと音がした」と溝淵さんは振り返るが、炎の勢いを抑え、駆けつけた消防隊が鎮火させた。
同本部によると、火元の車は移動中にタイヤが外れ、摩擦でホイールから火花が出たとみられる。車内には塗料やシンナーが多数積まれており、消火が遅れれば大きな被害の恐れもあったという。
2人は同本部で感謝状を受け取り、中村さんは「レッカー車の運転手が慌てており、すぐ手伝わないといけないと思った。大きな火災にならずよかった」と胸をなで下ろした。