京都市内主要ホテルの2021年の客室稼働率の推移と、17年以降の延べ宿泊客数

京都市内主要ホテルの2021年の客室稼働率の推移と、17年以降の延べ宿泊客数

 京都市観光協会が発表した2021年の市内主要ホテルの平均客室稼働率(速報値)は31・1%で、新型コロナウイルス禍によって過去最低となった前年をさらに3・4ポイント下回った。感染拡大のたびに利用が激減し、政府の観光喚起策「Go To トラベル」が再開されなかったことも響いた。

 京都府に2度目の緊急事態宣言が発令された1、2月はいずれも10%台と低迷した。その後も宣言が繰り返し発令され、3~10月は10~30%台で推移した。感染が一時的に収まった秋以降は急回復したが、コロナ禍前の高稼働率を支えた外国人需要は、21年も消失したままとなった。国内客も戻らず、京都の観光・宿泊業界は厳しさを増した。

 21年の延べ宿泊客数は0・4%増の約288万人で、コロナ禍前の半分以下にとどまる。うち外国人は95・6%減の約1万人で、日本人は14・5%増の約287万人だった。同協会は「ワクチン接種が進み、心理的に旅行しやすくなったのでは」と分析する。

 1室当たりの売上高に相当する客室収益指数は前年比9・1%減の3490円だった。

 調査対象の施設数は増加傾向にあり、21年は月68~105施設。

 同時に発表した12月の客室稼働率は、ホテル104施設が前年同月比15・3ポイント上昇の55・3%だった。旅館29施設は20・9ポイント上昇の47・7%で、修学旅行や団体旅行の再開が底上げにつながった。