葛飾北斎の肉筆画とコラボレーションしたいけばなの作品を観賞する来場者たち(京都市下京区・京都高島屋)

葛飾北斎の肉筆画とコラボレーションしたいけばなの作品を観賞する来場者たち(京都市下京区・京都高島屋)

 江戸時代の宮中行事を起源とする「旧七夕会池坊全国華道展」(華道家元池坊総務所など主催)が13日、京都市下京区の京都高島屋で始まった。葛飾北斎の肉筆画と、そこから着想を得たいけばなの作品とのコラボレーション展示が初めて行われ、いけばなの新たな魅力を発信している。
 今年のテーマは「The Beginning」。池坊専永家元は、林立するシラカバの足元に赤い実を付けたヤマタチバナを配し、冬の寒さの中にある春の兆しを表現した。専好次期家元は、イチョウの葉や古木を主材に色づく秋を作り上げた。
 北斎の肉筆画は国際北斎学会の協力で9点が出展された。うち3点は初公開。
 昇り龍(りゅう)が描かれた「富士越の龍図」の軸装は、床の間のようにいけばなと飾られた。煙のように見えるケムリソウや赤い実のツルウメモドキなどが勢いよく生け込まれ、動きのある北斎の筆致といけばなの世界観が響き合っている。
 開会式で専永家元は「絵画は無から有をつくり、いけばなは有から有をつくるという大きな違いがある。(その二つが)コラボレーションできることは大きな意味がある」とあいさつした。
 18日まで。15~18日には中京区烏丸通六角上ルの池坊会館でも開かれ、両会場で計約1500点が展示される(展示替えあり)。有料。