冊子「なんにも知らんかった」を発行し、ひきこもりへの理解を訴える中川代表(向日市)

冊子「なんにも知らんかった」を発行し、ひきこもりへの理解を訴える中川代表(向日市)

 同志社大大学院などが実施する公開講座で、ひきこもりをテーマに研究する民間団体「チーム オープン・セサミ」(中川久徳代表)が、ひきこもりを巡る体験談などをまとめた冊子「なんにも知らんかった」を発行した。

 京都府宇治、長岡京、亀岡市などの在住者がメンバー。2019年9月から公開勉強会をスタートさせ、昨年6月までに計9回開催。ひきこもりを体験した男性や子どもが突然、不登校になった母親のほか、ひきこもりへの支援を実施している府や京都市、障害者団体の関係者ら9人が講演、その概要をまとめた。冊子は67ページ、3千部作製。

 社会にはひきこもりは「恥ずかしいもの、ダメなもの」という偏見がまだまだ根強くあり、当事者や家族が孤立するケースも多い。中川代表は勉強会を通じて「ひきこもっている人の努力が足りないわけでなく、怠けてもいない。ひきこもりは十人十色でそれぞれ原因も状態も異なっていることを知った。そのことを多くの人が知り、寛容な社会になってほしい」と話している。