事故翌日の夕方になっても訪れる人が途絶えない事故現場。献花台には花束や菓子が積み上がっていた(9日午後4時11分、大津市大萱6丁目)

事故翌日の夕方になっても訪れる人が途絶えない事故現場。献花台には花束や菓子が積み上がっていた(9日午後4時11分、大津市大萱6丁目)

事故現場のイメージ

事故現場のイメージ

 大津市で8日に車が保育園児らの列に突っ込み、園児2人が死亡、14人が重軽傷を負った事故で、衝突した2台の車のブレーキ痕が現場付近になかったことが9日、滋賀県警大津署への取材で分かった。同署は、右折中に対向車と衝突した乗用車の女(52)=大津市一里山3丁目、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で逮捕=が、衝突まで対向車の存在に気づいていなかった疑いがあるとみて調べている。

 同署によると、女は、調べに「衝突音で事故に気づいた」「前をよく見ずに右折した」という趣旨の供述をしている。北から直進してきた軽乗用車の無職女性(62)は、任意の調べに「相手の車が止まってくれると思っていたが、右折したので、とっさにハンドルを切ったが衝突した」と話しているという。

 同署の調べでは、2人はスマートフォンや携帯電話の操作はしておらず、飲酒や居眠りなども確認されていない。現場となった丁字路を映した防犯カメラは周辺にないといい、県警は軽乗用車のドライブレコーダーの映像などから供述の裏付けを進めるという。

 同署によると、2人は「(被害者に)申し訳ない」と述べているという。

 事故は8日午前10時15分ごろ、大津市大萱6丁目の丁字路で発生。右折中の乗用車と直進の軽乗用車が衝突し、はずみで軽乗用車が歩道で信号待ちをしていた「レイモンド淡海保育園」の園児らの列に突っ込んだ。2歳の男児と女児が死亡し、2歳の男児が意識不明の重体となっている。他に園児10人と保育士3人が重軽傷を負った。