国会議事堂

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 谷垣禎一・自民党元総裁が特別顧問を務める「谷垣グループ」(有隣会)が、1月下旬に例会の開催日を水曜昼から木曜昼に変更した。1日ずらすだけのことだが、それが永田町ではさまざまな思惑とともに語られる。

 自民の各派閥はきまって木曜の昼に例会を開く。「掛け持ちできないのが派閥で、掛け持ちできるのがグループ」。慣例的に用いられるこの基準に当てはめると、谷垣グループは掛け持ちを引き続き認めるため派閥とは言えない。一方で木曜に例会を設定すること自体、他の派閥やグループの例会に出席できなくなることを意味する。

 このあいまいな形態をどう判断したらいいのか。グループに所属する議員の1人は幹部から説明を受けていないといい、「派閥化に近づいているという感じでは」と解釈していた。

 結局は伝え手の側、もっと言えば普段から密着取材する全国紙や通信社の「番記者」がどう判断し、表現するかにかかっている面もあるようで、谷垣グループの呼称が当面続いている。

 立憲民主党にもグループは存在する。自民の派閥のように選挙互助やポスト配分機能はあまりなく、その分、結束は緩い。

 会合の開催は不定期で、日程や場所もオープンにされないため自民以上に実態がつかみにくいが、代表選の議員票の話題になると、突如としてグループの存在が報じられる。泉健太代表も昨年は「新政権研究会」の仲間に支えられた。

 派閥・グループの消長や抗争は分かりにくい。栄枯盛衰は世の常とはいえ、政治権力を握る争いは、ことのほかめまぐるしい。