大津地裁

大津地裁

 滋賀県愛荘町のアパートで2017年、同居する男性=当時(25)=に虐待を加えて死亡させたとして、傷害致死などの罪に問われた元少年(20)の裁判員裁判の第7回公判が2日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれた。別の同居人男性(49)に対する傷害罪についての中間論告と弁論があり、検察側は「元少年は同居人の女による虐待を認識した上で加担した」と主張した。弁護側は無罪を訴えた。

 傷害事件の起訴状によると、元少年は同居する無職の女(56)=傷害致死罪などで起訴=と共謀し、17年6~10月、男性の胸や腹などを素手や足で何度も殴打するなどした上、十分な食事を与えず重度の低血糖、低体温状態に陥らせ、回復の見込みのない後遺症を伴う脳損傷を負わせた、としている。

 検察側は「元少年は男性が食事制限されている状況を認識し、容認していた」と指摘。「暴行と食事制限を繰り返すことで、生命の危機に直面しても食べられないほどの言いなり状態に男性を追い込んだ」と主張した。

 弁護側は「元少年の暴行では男性はけがをしていない」と強調し、「男性は(女による)食事制限によって脳損傷を負っており、元少年は傷害の責任を負わない」として無罪を主張した。元少年も「自分が食事制限をしたことは一度もない」と述べた。

 裁判は、傷害事件と傷害致死事件を分けて順次審理する。全体の論告求刑公判は3月1日に開かれ、判決は同18日に言い渡される。