田植え前の水田でプレーするたんぼラグビー(京都府福知山市戸田)=たんぼラグビー実行委員会提供

田植え前の水田でプレーするたんぼラグビー(京都府福知山市戸田)=たんぼラグビー実行委員会提供

 田植え前の水田で行う京都府福知山市発祥のスポーツ「たんぼラグビー」が、全国に広がりつつある。専用の競技場が不要で、大人も子どもも泥だらけになってプレーできる点が魅力で、ラグビーの裾野の拡大に一役買っている。

 たんぼラグビーは2015年、同市戸田の水田で初開催された。同地域は13年の台風18号で大きな浸水被害を受けており、「スポーツで被災地を元気にできれば」と、ラグビー愛好家や地元の農家が協力して企画した。

 ルールはラグビーを簡略化した4人制。縦30メートル、横15メートルほどに区切った水田で、選手は泥に足を取られながらトライを決める。発案者の一人で、たんぼラグビー実行委員会の長手信行さん(51)は「泥の上では経験者も子どももレベルが一緒になり、みんなで楽しめる。ラグビー入門にもってこい」と語る。

 当初は市内1カ所での開催だったが、未経験者でも楽しめると口コミで評判となり、全国各地で同様の催しが開かれるようになった。今年は6月中旬までに、関東や北陸、九州など計15カ所で開催予定という。長手さんは「今秋のラグビーワールドカップ日本大会を前に、ぜひ身近な水田でラグビーの楽しさを知ってほしい」と呼び掛ける。

 今年は第5回大会が5月19日、福知山市戸田の水田で開かれる。約40チーム、約300人が参加予定で、自由に観戦できる。