園児死傷事故を受けクッションドラムと呼ばれる黄色の円柱形の緩衝材が設置された。右端は献花台の前で手を合わせる人=10日午前、大津市

園児死傷事故を受けクッションドラムと呼ばれる黄色の円柱形の緩衝材が設置された。右端は献花台の前で手を合わせる人=10日午前、大津市

 大津市の園児死傷事故を受け、市は10日、計153の市内保育所・幼稚園・認定こども園の散歩ルートの点検を始めることを決めた。専用の園庭がなく、園児が外出する機会の多い施設について優先して点検する。滋賀県も県道交差点の緊急安全確認を始める。

 市は、園がそれぞれ設定している散歩ルートを全て把握するとともに、市職員が現地に立ち会って危険箇所や車両の交通量、保育士の引率時の対応などを調べる。結果を踏まえ、道路管理者にガードレールの設置やカラー舗装などを求めるほか、ドライバーへの注意喚起などソフト面の対策に取り組む。

 今回の事故後、市内の保育施設の中には散歩を自粛するところもあるといい、市幼児政策課は「早急に対策を進めて保護者が安心できるようにしたい」としている。

 また、滋賀県は週明けから、1日当たりの交通量が1万台以上の県道交差点の緊急安全確認を始める。境界ブロック(縁石)の有無やガードレールなどの防護柵の設置状況、信号、横断歩道の状態を順次調べる。必要であれば構造物を新設したり、傷んでいる箇所を修理したりするという。

 事故現場となった大萱6丁目の県道交差点(1日当たり交通量約1万5千台)には、歩道と車道を分ける縁石はあるがガードレールはなく、県によると8日以降、設置要望の電話が約20件あったという。県は14日に県警と現場確認を行い、安全対策を検討する。

 大津市の越直美市長は10日、県庁を訪れ、園児の散歩ルートの安全確保について県の協力を求めた。三日月大造知事は「県警も含めて協力する」と答えた。