「ハバネロで地域を熱く盛り上げたい」と話す高田さん(京丹波町院内・京都ハバネロの里)

「ハバネロで地域を熱く盛り上げたい」と話す高田さん(京丹波町院内・京都ハバネロの里)

 激辛で知られる「ハバネロ」をはじめ、30種類以上に及ぶ海外原産の唐辛子や刺激的な辛さが売りのソースを販売している農業生産法人「京都ハバネロの里」。高田潤(たかだ・じゅん)さん(27)=京丹波町=は創設者で父の成(みのる)さん(68)から代表取締役を任され、今月で1年が過ぎた。若さを武器に日々奔走する一方、「まだまだ勉強不足。父には及ばない」とトップとしての重責をかみしめる。


 京都府亀岡市出身。23年前に、同市を拠点に国内で初めてハバネロの本格生産に乗り出した父の背中を見て「思いを引き継ぎたい」と桂高で農業を学んだ。卒業後は市内の農家のもとでハバネロや米の栽培を勉強したり、東京のアンテナショップで商品販売のいろはを学んだりして、即戦力となれるよう経験を積んだ。


 「辛みは、また食べたくなる中毒性を秘めている。だから根強い激辛ファンがいるんです」。辛すぎて食べられない、と消費者から敬遠されがちだったのは、もう昔の話。辛さが売りのスナック菓子の人気に火が付いて以降、激辛ブームは潮の満ち引きのように繰り返され、刺激を求める消費者をとりこにして市民権を得てきた。同社の「京はばねろ篠ソース」はピリッとした辛さを求めるリピーターに愛される定番商品となった。


 全国で約300軒の農家と契約し、青果や野菜の買い取りを通じて、担い手不足などの課題を抱える中山間地域の農業振興につなげている。生産を依頼している農家のおよそ3分の1は、地元農家だ。


 若手農家との連携強化やさらなる新商品の展開など、今後を見据える。「豊富な種類の唐辛子を扱うのは全国でもうちくらい。ハバネロで、これから地域をもっと熱く盛り上げたい」