慰霊碑周辺を清掃する参加者(滋賀県甲賀市信楽町黄瀬)

慰霊碑周辺を清掃する参加者(滋賀県甲賀市信楽町黄瀬)

 滋賀県甲賀市信楽町黄瀬で1991年に起きた信楽高原鉄道(SKR)の列車事故から14日で28年となるのを前に、市とSKR、JR西日本の社員や職員計約60人が10日、現場近くに建立された犠牲者追悼慰霊碑周辺を清掃した。

 SKRは毎月14日を「安全の日」とし、災害などを想定した係員教育を定期的に実施。清掃活動は事故の記憶を受け継ぎ、安全意識を徹底する狙いで行い、市とJRも参加している。

 この日、参加者は慰霊碑の前で黙とう。SKRの正木仙治郎社長が「いつまでも事故を忘れないとの思いで安全確認の大切さを頭と体に刻みこんでほしい」とあいさつし、清掃に取り組んだ。

 JR西は25人が参加。草津駅に配属された社員の女性(22)は「乗客の大事な命を守るため安全安心を最優先に業務に励みます」と額の汗をぬぐった。

 この後、市の新採職員約20人は近くの信楽地域市民センターでSKRの尾中庄一常務から列車事故と安全教育などの説明を受け、公務員としての自覚を深めた。信楽出身で市民課に配属された職員の女性(32)は「悲惨な事故を二度と起こさないよう決意を新たにしました」と話した。

 14日には慰霊碑前で遺族や県、市、SKR、JR西などの関係者が出席して犠牲者追悼法要を営む。