日本の炭酸ミネラルウオーター発祥の地をアピールする「復刻版 京都笠置炭酸サイダー」(京都府笠置町笠置)

日本の炭酸ミネラルウオーター発祥の地をアピールする「復刻版 京都笠置炭酸サイダー」(京都府笠置町笠置)

 日本の炭酸ミネラルウオーター発祥の地とされる京都府笠置町の歴史をアピールしようと、官民出資の笠置まちづくり会社が、「復刻版 京都笠置炭酸サイダー」の販売を始めた。明治期に販売されていたとみられる商品のラベルを再現し、地域を盛り上げる新名物として期待を寄せる。

 府史や相楽郡誌などによると、1872(明治5)年に上有市村(現笠置町)の木津川南岸の岩間から炭酸泉がわき出ているのが発見された。消化を助ける作用を持ち、胃腸病によく効くとされ、明治期に「山城炭酸泉」として販売された。町によると、国内における商用の炭酸ミネラルウオーターの起源とみられるという。

 町民の間でも広く知られた話ではないが、お年寄りの中には「昔、砂糖を持参して、湧き出る炭酸泉を飲んでいた」と思い出を語る人もいるという。

 こうした地域の歴史を知ってもらおうと、まちづくり会社が企画、販売を計画した。

 源泉は3年前に町が調査したものの、炭酸濃度が低く、くみ上げる技術や費用面で課題が多く使用を断念。製造は兵庫県の飲料メーカーに委託したが、ラベルは資料を参考に当時使用されたとみられるデザインを忠実に再現した。炭酸泉を取水する様子を写した明治期の写真を配したレトロなデザインで、復刻版として売り出す。

 150本製造し、試験販売で売れ行きを確かめながら本格製造と販路拡大を目指す。まちづくり会社の有田香津子社長(62)は、「笠置のことを知ってもらい、町おこしにつなげたい」と期待する。

 250ミリリットル入り250円。まちづくり会社の事務所を置くJR笠置駅近くの元衣料品店「ファミリーショップまつもと」で販売している。同社0743(95)2088。