3歳6カ月健診での視力検査の重要性をPRするチラシを試作した「くさつ☆パールプロジェクトチーム」のメンバーら(草津市大路2丁目・キラリエ草津)

3歳6カ月健診での視力検査の重要性をPRするチラシを試作した「くさつ☆パールプロジェクトチーム」のメンバーら(草津市大路2丁目・キラリエ草津)

 眼鏡をかけても見えにくい「弱視」について、早期発見に有効な3歳児健康診断での視力検査の重要性を訴えようと、滋賀県草津市の市民団体「くさつ☆パールプロジェクトチーム」が、ポスターやチラシ、簡易な視力検査のシートを作った。

 弱視は斜視や遠視、左右の目の見え方が違う「不同視」、乱視と原因はさまざまで、50人に1人いるともいわれる。早期発見すれば回復の見込みがあるが、視力が発達する6~8歳を過ぎると治療が困難になるという。


 草津市では、2020年度に1392人が検査して、約2%にあたる26人に弱視か、その疑いがあった。


 自治体が実施する3歳6カ月健診は、弱視発見の最後のとりでともいえるが、課題も多い。視力検査は「C」の形をしたランドルト環によるものが主流だが、検査のやり方を理解していない子どももおり、弱視を見逃す恐れがあるという。


 同団体事務局長の内田雪絵さん(53)は、こうした現状を外国籍住民の乳幼児健診の通訳を通して知った。ここ数年は検査の重要性を伝える活動に力を入れてきた。


 作製したポスター(A3判)には「50人に1人 子どもが弱視かも」とキャッチコピーを入れ、内容を分かりやすく表現している。甲賀忍者や近江牛といったイラストもあしらい、滋賀らしさも出している。


 また、ランドルト環による視力検査を正しく受けるための練習用のシートは、複数の異なる絵柄からランドルト環を探したり、同じ方向に並べたりして視力検査の練習ができる仕組みという。ポスターとチラシ、検査シートのデザインは、草津市在住のグラフィックデザイナーの松井栄里さんが担当した。


 ポスターなどは、https://karuta.bizからダウンロードできるようにして、保護者をはじめ、保育園や子育てサークルなど関係各所に活用してもらう予定。内田さんは「弱視の早期発見の重要性を知らない保護者は多く、早く見つかれば回復する可能性がある。まずその事実を知ってほしい」と話している。