練習で得意の中段突きを連打する藤田選手(彦根市高宮町・「桜塾」滋賀本部道場)

練習で得意の中段突きを連打する藤田選手(彦根市高宮町・「桜塾」滋賀本部道場)

「カラテドリームフェスティバル2021」の優勝トロフィーを手にする藤田選手

「カラテドリームフェスティバル2021」の優勝トロフィーを手にする藤田選手

 昨年12月に大阪で行われたフルコンタクト空手の全国大会「カラテドリームフェスティバル2021」(新極真会主催)の中学2年男子重量級で、彦根西中2年の藤田琥也(こうや)選手(14)が優勝した。中学1年時の同大会では準優勝と悔しい思いをしただけに「自分の最大の力を出し切れた。達成感があり、うれしい」と、初の全国タイトルを手にした喜びを話す。

 丸坊主にして気合を入れ、「最初から相手をダウンさせる」と強い気持ちで臨んだ決勝。1分半の本戦で、重い中段下突きを連発し、相手をコーナーに押し込んで圧倒し、判定勝ちを収め、出場30人の頂点に立った。延長戦にもつれた中1時はスタミナ負けし、その反省を踏まえて自宅近くの佐和山を登ったり、砂利道で走り込みを行ったりし、1年の努力を実らせた。


 兄の会社員龍也さん(19)の影響を受け、4歳からフルコンタクト空手の流派「桜塾」の滋賀本部道場(彦根市高宮町)に通う。準初段の腕前で、組手は中高校生や大人を相手に技を磨く。週に4、5日の道場での練習に加え、自宅でも筋力トレーニングをし、レベルアップを図る。


 173センチ、78キロの恵まれた体格で、最大の武器は左から繰り出す中段突きだ。右で攻撃をさばきながら手数を出して、相手がバランスを崩したところに「フルパワーでぶち込む」スタイル。「戦いの中で相手の弱点を見つけてラストでラッシュをかけ、ダウンさせる。いかに相手の意識をそらしてきれいに決めるかが魅力」と語る。


 幼いころから指導する酒井竜弥統括部長(26)は「体幹が強く、拳やすねが硬いので攻撃する相手が痛さを感じ、フルコンタクト空手には優位な体格」と評する。一方で、間合いやリズムを相手に合わせてしまうなど課題もあり、「まだ足りないことだらけ」とハッパを掛ける。それも「世界大会に出る逸材」と目を細めるまな弟子への期待の裏返しだ。


 自身も「一発一発を強く打とうとしてしまう。落ちついて力の強弱をつけながら、相手を崩す攻撃を心掛けたい」と、寡黙ながら課題を口にする。


 「もっと力をつけ、将来は世界大会でも優勝できるような選手になりたい」と飛躍を誓う。