窯元にずらりと並ぶネズミの親子の置物(滋賀県甲賀市信楽町長野・明山窯)

窯元にずらりと並ぶネズミの親子の置物(滋賀県甲賀市信楽町長野・明山窯)

 信楽焼の産地・滋賀県甲賀市信楽町で、来年のえと「子(ね)」の置物作りが最盛期を迎えている。秋が深まる町内の窯元には、焼き上がった大小のネズミがずらりと並び、新春を待っている。
 信楽陶器工業協同組合によると、加盟する10社ほどが毎年、縁起物の陶器作りに取り組む。江戸初期に創業した明山窯(同町長野)は8月に制作を始めた。大きく丸い耳につぶらな瞳が特徴で、鼻先を上に向けた姿を愛らしく表現。すべて手作りで、焼き物の素材感を生かし、白い化粧土を塗って仕上げる。
 高さ約10センチの親と6センチの子ネズミ計約2千個を作るのが目標。職人6人が年末年始まで忙しく作業を続け、近くの同社直営店などで販売する。石野伸也社長(41)は「土味の温かみのある作風で、新年をほっこりと迎えてもらえれば」と話す。