大津市民病院

大津市民病院

 地方独立行政法人・市立大津市民病院(大津市本宮2丁目)の「外科・消化器外科・乳腺外科」の医師9人が退職する意向を示している問題で、「脳神経外科」に所属する全ての医師5人も4月以降に退職する意向を示していることが17日、京都新聞社の取材で分かった。医師らは、人事を巡って病院幹部によるパワーハラスメント的な行為があったと主張している。

京大医学部「信頼関係は困難」

 病院関係者の説明によると、昨年7月以降、北脇城理事長らが脳神経外科に医師の入れ替えや人数削減などを複数回にわたって迫ったという。医師5人を送り出している京都大医学部側は「大津市民病院との間では、信頼関係をもとに人事関係を構築していくことが困難」との見方を示している。同大学の関係者によると、地域医療に影響を及ぼさないため、5人中4人の医師は同市内の病院に移るという。

■4月以降、新たな手術制限

 脳神経外科は、脳卒中、脊椎、脊髄などの外科手術を行っている。術後に長期的なケアを必要とするため、4月以降、新たな手術の受け入れは制限される見通し。京都新聞社の取材に、同科の医師の1人は「地域医療にこのような混乱を招いた理事長らのやり方は、医療者としても経営者としても非常に稚拙だ」と訴えている。

 5人の退職意向について病院側は「把握していない」としている。

 この問題を巡っては、退職の意向を示している「外科・消化器外科・乳腺外科」の医師が、理事長らから退職を強要されるパワハラを受けた、と主張。病院側は否定している。