1971年に撮影された当時の船橋・京都市長(左)とグーゼン・キエフ市長。キエフ市で姉妹都市提携を締結する書類に署名している場面とみられる

1971年に撮影された当時の船橋・京都市長(左)とグーゼン・キエフ市長。キエフ市で姉妹都市提携を締結する書類に署名している場面とみられる

姉妹都市提携30周年とウクライナ独立10周年を記念してキエフ市から贈られた記念碑。2001年に設置された。(京都市中京区・市役所前広場)

姉妹都市提携30周年とウクライナ独立10周年を記念してキエフ市から贈られた記念碑。2001年に設置された。(京都市中京区・市役所前広場)

2011年ごろのキエフ市全景=京都市提供

2011年ごろのキエフ市全景=京都市提供

キエフ市内に整備された「京都公園」(2016年)=キエフ市提供

キエフ市内に整備された「京都公園」(2016年)=キエフ市提供

ウクライナの子どもたちが見守る中、抹茶を味わう門川市長(左から4人目)とクリチコ市長(右端)たち=キエフ市役所、2017年6月撮影

ウクライナの子どもたちが見守る中、抹茶を味わう門川市長(左から4人目)とクリチコ市長(右端)たち=キエフ市役所、2017年6月撮影

 ロシア軍が24日、ウクライナに対する軍事作戦を開始した。京都市はウクライナの首都キエフ市と1971年9月に姉妹都市提携を結び、昨年には50周年の節目を迎えた。両市の代表団が半世紀にわたって互いに行き来し、音楽やバレエを通じた文化交流を深めるなど親交を温めてきただけに、京都市は24日に始まったロシアのウクライナ侵攻を憂慮している。


 市によると、58年に駐日ソ連大使が京都を訪れた際、姉妹都市提携を提案。約10年にわたって準備を進め、71年に当時の舩橋求己市長がキエフで姉妹都市結成宣言を行ったという。国内でキエフと姉妹都市の関係にあるのは京都市だけとみられる。

 以降、両市は良好な関係を築いてきた。30周年となる2001年8月には市民を中心とする文化使節団がキエフを訪問。翌月には、来日した「ウクライナ民族音楽団」と京都市民による合同コンサートが開かれている。

 17年には京都市の代表団らがキエフを訪れ、世界平和やチェルノブイリ原発事故からの復興を願う絵画展を鑑賞したほか、「京都公園」のリニューアル式典に参列するなど交流は多岐にわたった。21年は新型コロナウイルス禍で行き来はかなわなかったものの、提携50周年を記念し、キエフの写真や絵柄を取り入れたオリジナル切手を発行。キエフのシンボルとなるセイヨウトチノキが左京区の宝が池公園「子どもの楽園」に植樹された。

 門川大作市長は11年と17年にキエフを訪問しており、今月16日には市議会の田中明秀議長との連名でビタリ・クリチコ市長宛てに電子メールで親書を送付。「国際情勢が厳しい時こそ、市民間、都市間の交流を維持し、深めることが世界平和につながる」とつづり、親密な姉妹都市関係を維持したいとの考えを伝えていた。

 今回の侵攻でキエフの情勢が一層緊迫化する中、姉妹都市として何ができるのか。市国際交流・共生推進室は「災害などと事情が違う。市民に支援の呼び掛けができるのかも含め、今は情勢を見守るしかない」としている。

 京都市の門川大作市長は24日、「キエフ市の皆様のご無事と、今回の事態が軍事的な方法によらず早期に終息し、一刻も早く平和が取り戻されることを心から願っている」とのコメントを出した。