木下さん(右から3番目)からすしの握り方を教わる子どもたち(大津市別保3丁目・寿司 Bar ZIPANG)

木下さん(右から3番目)からすしの握り方を教わる子どもたち(大津市別保3丁目・寿司 Bar ZIPANG)

 子どもたちに食べることの楽しさを伝えようと、大津市ですし店を営む男性が店で子ども食堂「すしっこクラブ」を開いている。参加者はすしを握る体験や交流イベントを通して食の大切さを学んでいる。

 すし店「寿司 Bar ZIPANG」(別保3丁目)の木下充朗店長(46)が、子どもの居場所づくりに取り組むNPO法人「あめんど」と月1回ほどのペースで定休日の水曜に開いている。1人で食事を取る「孤食」問題や、偏った食事で栄養バランスがくずれていることなど子どもを取り巻く食の環境を憂い、2017年8月に始めた。


 昨年12月末の開催では、子ども9人と保護者やボランティア6人が参加。午後6時になると、「こんばんは!」と元気にあいさつする子どもらが続々と訪れた。木下店長の握りすし講座が始まると、参加者は見よう見まねでサーモンや卵などを握った。大津市の小学4年の男子児童(10)は「やっぱり自分で握ったおすしはおいしい」と頰張っていた。


 活動資金は手巻きずしの販売やイベントへの出店での売り上げで賄っているという。木下さんは「すし店だからできることを中心に、子どもの心と体を癒やす場所にしたい」と意気込んでいる。あめんどの恒松勇理事(54)は「家庭の事情で食習慣が崩れている子どももいる。今日一日充実していたと思える食の体験をしてほしい」と語った。


 定員15人の上限があるため招待制。問い合わせは事務局「あめんど」へ。