魯山人写しの器に、林田さんが「星岡茶寮」の料理を再現して盛り付けた特別会席の一部(甲賀市信楽町長野・魚仙)

魯山人写しの器に、林田さんが「星岡茶寮」の料理を再現して盛り付けた特別会席の一部(甲賀市信楽町長野・魚仙)

 北大路魯山人(1883~1959年)作の焼き物を模した信楽焼「魯山人写し」の器を使った特別会席を、滋賀県甲賀市信楽町の「陶(すえ)の辺(べ)料理 魚仙(うおせん)」が提供している。本人が料理長を務めた東京の高級料亭・星岡茶寮で出された当時のメニューも再現して盛り付けており、観光客の人気を集めている。


 魯山人は美食家、陶芸家で知られる。店近くの県立陶芸の森で12月1日まで開催中の没後60年記念特別展「北大路魯山人 古典復興―現代陶芸をひらく」(京都新聞など主催)に合わせ、店主の林田裕貴さん(48)が来店客のため考案した。
 会席「レプリケイション 星岡茶寮」は3850円。メインの「山海佳肴(かこう)盛り」は織部扇面鉢に西京焼やエビ、豚角煮、花レンコンなどを並べ、前菜はパレットのように仕切られた「絵の具皿」に盛り付けた。ビワマスの押しずしなど湖国産食材にもこだわった。
 林田さんは京で料理修業後、魯山人好きが高じて信楽の窯元が焼いた魯山人写しを購入。今回、文献などを基に独自解釈で料理再現に挑んだ。会席は先月から始め、NHK連続テレビ小説効果もあってか県内外から多数の客が訪れているという。林田さんは「料理のテーマは特別展と同じ古典復興。器とともに魯山人の美意識を感じていただければ」と話す。

 30日まで。月曜定休。