2月半ば、民家近くの府道に群れで出没したサル(井手町井手)

2月半ば、民家近くの府道に群れで出没したサル(井手町井手)

京都府井手町

京都府井手町

 本格的な春の訪れを前に、京都府の山城地域でサルの出没が増加傾向にある。出没は収穫時期の夏場が最も多いが、春先も新芽を食べに山から降りてくるといい、府山城広域振興局の担当者は「花をちぎるなど見えにくい被害もある」と早めの対策を呼び掛けている。

 山城地域では、東部の山間部に複数の群れで400匹超のニホンザルが生息していると推計され、2019年には府と市町村で「山城地域ニホンザル被害対策広域協議会」が設置された。

 増加傾向にある井手町の21年の農作物被害は、報告があった分で約150万円に上り、家庭菜園なども含めるとさらに多いとみられる。同町の担当者は「暖かくなると出没の報告も増えてくる。保育園の近くに出没し、保育士さんに(追い払うための)電動ガンを貸すこともある」と話し、地域によって周期的に増加することもあるという。

 近年の傾向として、同振興局農商工連携・推進課は「各地で追い払われたことで大きな群れが分散し、小さな群れになって別の場所に出没している」と分析。「家の庭先にも入ってくるので、農家でなくても、自分ごととして対策してほしい」としている。