東日本大震災は、女性たちが以前から直面していた問題をさらに深刻にした。避難所での性被害や家庭内暴力(DV)、非正規労働者の解雇や貧困-。女性被災者が厳しい立場に置かれた背景には、行政や防災対策、支援におけるジェンダー視点の不足があったと指摘される。震災から11年。新型コロナウイルス禍は、男女格差が変わらず残る社会のひずみを再び浮き彫りにした。震災が浮き彫りにした課題と教訓とは。当時、日本フェミニストカウンセリング学会の代表として、被災地で相談員の育成や女性支援に携わったウィメンズカウンセリング京都(WCK)相談役の井上摩耶子さんに聞いた。