市民に見守られながら最後の営業を終え、閉店した店舗(14日午後8時、京都府福知山市天田・さとう福知山駅前店)

市民に見守られながら最後の営業を終え、閉店した店舗(14日午後8時、京都府福知山市天田・さとう福知山駅前店)

 京都府福知山市中心部の大型商業施設として半世紀にわたり市民に親しまれた「さとう福知山駅前店」(同市天田)が14日、閉店した。最終日にも多くの市民が訪れ、往年のにぎわいを惜しんだ。

 北近畿最大級の商業施設として1971年4月に開店。4380平方メートルの売り場には食料品や衣料品のほか、家電製品や書籍などのテナントも入り、地域の「デパート」として親しまれた。しかし、消費者ニーズの変化などで徐々に規模を縮小。建物や設備の老朽化で閉店を決めた。
 この日の店内は値下げ商品をまとめ買いする客らで混雑し、陳列棚が次々と空になった。開店当時から利用してきた女性(67)=同市天座=は「年末になると前に進むのも難しいほどお客さんでいっぱいだった。なじみのお店がなくなるのは残念」。別の女性(66)=同市岡ノ=は「駅前での用事の後に寄るなど、身の回りのものを買いそろえるのに便利だったのに」と話した。
 午後8時すぎに店のシャッターが下りると、買い物客らが拍手し、スマートフォンやカメラで撮影して名残惜しそうに見届けた。