笑顔で会見する越直美市長(14日午後5時7分、大津市におの浜1丁目・ピアザ淡海)

笑顔で会見する越直美市長(14日午後5時7分、大津市におの浜1丁目・ピアザ淡海)

 大津市の越直美市長(44)は14日、市内で記者会見を開き、来年1月の市長選(12日告示、19日投開票)に立候補しないと正式に表明した。「女性が仕事も子育てもできる環境をつくり、市の人口を増やすことが目標だった」とし、2期8年で「当初の市民との約束が達成できた。悔いはない」と述べた。

 越氏は終始、笑顔で会見。2016年の再選時に「次の4年間で(目標達成を)必ずやる、という強い決意だった。その時に4年後に辞めることを決めていた」と語り、後援会幹部らに今年8月に退任の意志を伝えていたと明かした。
 任期を振り返って、待機児童の解消や、出産・育児で離職する女性を減らしたこと、中学校給食の導入などを実績に挙げた。学校のいじめ対策強化や、民間活力を生かしたJR大津駅ビル開発なども強調した。
 36ある市民センターの再編など、住民負担を伴う改革がときに摩擦を起こしたことについては「次の時代をつくるための創造的破壊という思いだった。自分の信念を貫いてやってきた」と語った。
 後継指名はせず、自らの今後については「1年ぐらいゆっくりして考えたい」と述べるにとどめた。地方選、国政選のいずれにも立候補する気はなく、政界から身を引くとした。
 越氏は大津市出身。米ハーバード大ロースクール修了し、日米で弁護士活動をした。12年の市長選で当時の民主党や社民党、連合滋賀などの推薦を受けて初当選。36歳で全国最年少の女性市長となった。今も女性現職市長で最も若い。
 1月の市長選には、自民党県議の佐藤健司氏(46)、会社員の田中修氏(55)の2新人がそれぞれ無所属で立候補を表明している。